特製オリーブいりこ昆布水つけそば@ルリカケス・江東区木場
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麺屋 ルリカケス
江東区東陽3-6-2 小鳥居ビル1階
前夜から提供が始まった限定メニューで、翌日の昼営業にも出すというので訪れた。11時20分頃に徐々にお店に近づいていくと、最近の平日では珍しい行列が見える。店頭に着くと3人が待っていた。列に接続後入店できたのは11時40分少し前で、入口の券売機で1450円の食券を購入し空いたカウンター席へ。待つこと10分ほどで配膳された。
オリーブいりこは初めて聞く名前なので、あらかじめGoogle先生に尋ねたところ、いりこ(煮干し)の名産地である香川県伊吹島で生産されており、材料となるカタクチイワシを煮上げる際、乾燥させて粉末状にした小豆島産オリーブの葉と一緒に煮ることにより、イリコの魚臭と内臓の苦みが低減されるので、内臓や頭部を取り除く必要がないという特徴を有しているそうだ。このメニューのつけダレは、昆布等も使わずにオリーブいりこ100%で出汁を引いたそうで、つまりアニマルレスだ。見た目はやや淡い醤油色の清湯。丼に顔を近づけると煮干しがしっかりと香る。そこに麺を潜らせて口に運ぶと…一口目は煮干しの風味が強烈に襲ってきて顔をしかめたくなる。また、御多分に漏れずかなりしょっぱい。これだと完食への道のりはかなり厳しいかなぁなどと思いながら2口目を口に運ぶと…あれ、1口目の強烈な煮干風味はどこに行った?と思えるくらい味わいが激変。当然煮干風味が完全に消え去ったわけではないが、「あっ、これは煮干しだね。」というレベルに収まったように思える。たった一口で舌が慣れたのか。以降、しょっぱさの方には変化はなかったものの、食べやすい煮干し出汁のつけダレといった雰囲気で、途中、アニマルレスに付き物の物足りなさを感じることもなく最後まで食べ切れた。これがオリーブいりこのなせる業なのだろうか。麺は醤油そばの時に選択できる手揉み麺と同じもののように思える。この麺、温かい状態だと、太いため少しは歯応えが残っているもののプニュプニュと軟らかく、モッチモチ感が非常に強いうどんライクな太麺だ。それを水道水で締めているため、途中までは容易に歯が入っていくものの、最後はグニュングニュンと強い弾力が現れ簡単には噛み切れない。根気よくすり潰して飲み込む、そんな感じか。麺は鰹昆布水に浸っているので、つけダレに潜らせずに食べることもでき、その場合は弾力と小麦の風味を楽しみながら味わうことになる。具材は、特製にすると+350円で豚チャーシューが2種2枚、味玉1個、肉ワンタン2個がプラスされ相当豪華になる。コスパ感が高いので最近はずっと特製を注文している。チャーシューは都合4部位4枚で、1枚ごとに軟らかさ、脂身の有無、旨味の濃さ等が異なるので、食べ比べをしているようで面白い。肉ワンタンは親指の爪くらいの大きさの豚挽き肉だんごがツルンとした皮に包まれていて、ワンタンにしては上品な味付け。味玉は深紅の黄身がネットリと濃厚で美味し。また、メンマがシャキシャキと軽やかな食感で、甘めの味付けと適度な特有の発酵臭が、この魚の匂いが強いしょっぱいつけダレの中にあって上手くマッチしていて印象的だった。最後はスープ割をお願いし、つけダレ丼にポットに入った和風出汁と思われる割りスープを注いでもらい、きれいに完食した。
最近は、いろいろな限定メニューをゲリラ的に提供することが多くなったが、提供期間が数日有るのがほとんどなので食べ逃すことも少なくありがたい。
・お気に入り度:〇
Albums: 東京のラーメン・その3
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